Insent | Intelligent Sensor Technology

TS-5000Z

味覚センサーは
味を数値化します

味認識装置

TS-5000Z

味覚センサーとは?

世界で初めて実用化に成功した弊社の味覚センサー(味認識装置)は、
従来の化学分析では検知不可能だった味の違いを検出する装置です。

味覚センサーは、生体味覚受容メカニズムを模倣した人工の”脂質膜”(人間の舌と同様)で構成されており、
食品、飲料、医薬品の総合的な味を容易に評価(数値化)できます。

商品開発、マーケティング、営業、品質管理、クレーム対応など、
様々なケースにおいてその威力を発揮します。

Feature of the
TS-5000Z

TS-5000Zの特徴

Trait
1

人の閾値と同じ感度で設計

Trait
2

味の相互作用を検知

Trait
3

おいしさの構成要素である基本的な味を数値化
※味覚項目についてはこちら

Trait
4

コクやキレ、うま味の持続性などの
後味を数値化

Trait
5

オートサンプラーによる自動測定

Trait
6

タッチパネルによる簡単操作

TECHNOLOGY

味認識装置の仕組み

応答原理
図1 味覚センサーの応答原理

応答原理

呈味物質は何千種類とあるため、従来の化学センサーのように、個々の物質にのみ応答する「高選択性」では、味を評価することは出来ません。類似した味に類似した応答をする「広域選択性」が求められます。我々は九州大学大学院の都甲研究室との共同研究により、様々な呈味成分に対して広域選択性を持つ「人工脂質膜型味覚センサー」の開発に成功致しました。図1に味覚センサーの応答原理を示します。

味覚センサーは、様々な呈味物質と静電相互作用や疎水性相互作用をすることにより、脂質膜の膜電位が増減します。その膜電位変化は、センサー出力としてコンピュータに検知されます。

測定方法
図2 測定手順

測定方法

味覚センサーは、特殊な測定方法で、1つのセンサーから2種類の情報を検知します。本測定方法「CPA測定法」の概要を図2に示します。(CPA = the change of membrane potential caused by adsorptionの略)

工程1
最初に、味覚センサーを基準液と呼ばれる溶液に浸して、膜電位Vrを得ます。
工程2
次に、サンプルに味覚センサーを浸すと、呈味物質との相互作用により、膜電位がVsに変化します。ここで得られる膜電位変化「Vs-Vr」は、1番目のセンサー出力「相対値」と呼ばれ、酸味や塩味などの“先味”に相当します。
工程3
その後、味覚センサーを基準液で簡単に共洗いします。
工程4
再度、基準液に味覚センサーを浸して、膜電位Vr’を得ます。工程1と同じ基準液に浸していますが、工程3で苦味物質や渋味物質などが脂質膜表面に吸着している場合は膜電位がVr’となります。ここで得られる膜電位変化「Vr’-Vr」は、2番目のセンサー出力「CPA値」と呼ばれ、苦味や渋味などの“後味”に相当します。
工程5
脂質膜表面に吸着している呈味物質を完全に落とすために、アルコール洗浄液で充分に洗浄します。

SPECIFICATION

仕様 他

仕様

本体(タッチパネル含む)
測定サンプル数
最大14サンプル(測定手順による)
測定サンプル量
35〜70ml(測定サンプルによる)
重量
26kg
寸法(W×D×H)
470mm × 530mm × 510mm
CPU
SH-4A
OS(組み込み式)
SuperH Linux
メモリ
64MB
簡易webサーバー
thttpd
味覚センサー
応答原理
膜電位測定
センサー種類
人工脂質膜型
測定対象
飲料、固形物、医薬品など(固形物の場合は、液状化の前処理が必要)
セラミックス型参照電極
液絡部
セラミックスによるシングルジャンクション
温度センサー
応答原理
白金測温抵抗体によるインピーダンス測定
センサーヘッド
ピンジャック型
型番SHZ 外側用と内側用
管理サーバーPC
CPU
Pentium4 2.0GHz以上
ハードディスク
160GB以上
メモリ
1GB以上
OS
Linux
DBMS
PostgreSQL
webサーバー
apache + Tomcat
アプリケーション
「管理システム」
測定手順・センサー名・サンプル名の作製、使用者および権限の設定、など
解析アプリケーション
解析機能
データ検索、データ加工機能、補正処理、統計解析、グラフ化ツール、その他

味覚センサーと味覚項目

弊社独自の技術によって開発された各味覚センサーは、それぞれが対応する味に対して広域選択性を持ちます。各センサーから膜電位変化として得られた出力値(mV)は、独自の計算を行うことで対応する「味覚項目」に変換され、味を数値化することができます。
味覚センサーの種類と対応する味覚項目の一覧を下記に示します。

  • 味覚項目
  • センサー
  • 味の特徴
  • 有効な食品

先味
(口に入ったときに感じる味わい)

味覚項目
酸味
センサー
CA0
味の特徴
クエン酸、酒石酸、酢酸が呈する味
有効な食品
ビール、コーヒー
味覚項目
塩味
センサー
CT0
味の特徴
食塩のような無機塩由来の味
有効な食品
醤油、スープ、めんつゆ
味覚項目
旨味
センサー
AAE
味の特徴
アミノ酸、核酸由来のダシ味
有効な食品
スープ、めんつゆ、肉
味覚項目
苦味雑味
センサー
C00
味の特徴
低濃度ではコク、雑味、隠し味、複雑さなどに相当
有効な食品
豆腐、日本酒、スープ
味覚項目
渋味刺激
センサー
AE1
味の特徴
渋味物質由来で、低濃度では刺激味、隠し味などに相当
有効な食品
果実
味覚項目
甘味
センサー
GL1
味の特徴
糖類や糖アルコールの甘味
有効な食品
和菓子、洋菓子等

後味
(飲み込んだ後にも続く味わい)

味覚項目
苦味(酸性苦味)
センサー
C00
味の特徴
一般食品に見られる後味の苦味
有効な食品
ビール、コーヒー
味覚項目
渋味
センサー
AE1
味の特徴
カテキン、タンニン等が呈する味
有効な食品
ワイン、お茶
味覚項目
旨味コク
センサー
AAE
味の特徴
持続性のある旨味、旨味の余韻
有効な食品
スープ、めんつゆ、肉
味覚項目
塩基性苦味
センサー
AN0
味の特徴
医薬品などの苦味
有効な食品
塩酸キニーネ、ファモチジンなどの塩基性薬物
味覚項目
塩酸塩苦味
センサー
BT0
味の特徴
医薬品などの苦味
有効な食品
塩酸塩薬物

アプリケーションデータ

飲料・食品、医薬品などを味覚センサーで測定した測定結果とその測定条件をご紹介致します。

飲料・食品

甘酒の評価

甘酒の評価

市販の甘酒30品目を測定した結果です。
分布がわかれていることから、飲みやすさや甘味のバランスに各社工夫を凝らしていることが分かります。

【測定条件】

前処理
室温に戻してそのまま測定
使用したセンサー
酸味センサーCA0、塩味センサーCT0、甘味センサーGL1
味覚項目
酸味の先味、塩味の先味、甘味の先味
緑茶の評価

緑茶の評価

日本の代表的な茶葉の生産地5ヶ所のお茶の味を測定しました。測定結果より、産地ごとの味の傾向が確認できました。

【測定条件】

前処理
室温に戻してそのまま測定
使用したセンサー
塩味センサーCT0、旨味センサーAAE、苦味センサーC00,渋味センサーAE1
味覚項目
塩味の先味、旨味の先味、苦味の先味、渋味の先味、旨味の後味

医薬品

シクロデキストリンによる塩酸セチリジンの苦味抑制

シクロデキストリンによる塩酸セチリジンの苦味抑制

抗ヒスタミン薬である塩酸セチリジンに4種類のシクロデキストリンを混合した時の苦味マスキング結果です。X軸の官能検査の結果とY軸のセンサー出力が高い相関であることから、味覚センサーは苦味マスキングを検知可能であることが分かります。

【測定条件】

調製溶媒
10 mM KCl
塩酸セチリジン濃度
5 mM
添加シクロデキストリン濃度
20 mM
使用したセンサー
苦味センサーAN0
解析方法
単回帰分析
Website

データ提供:熊本大学大学院薬学研究部 上釜研究室様

SUPPORT &SERVICE

サポート&サービス

メンテナンスサービス

安定した測定環境をご提供するために、お客様との保守契約に基づき、有償にて弊社製品のメンテナンスサービスを行っております。
また、装置の移設、校正などのご要望にもお応え致します。

メンテナンスサービスをご希望の方は、弊社「ソリューションサービス部」までご連絡下さい。

サポート項目

有償点検(年1回/スポット)

点検内容:ハーネスチェック、駆動軸チェック、位置調整、など

講習会開催

講習会の内容・申込みはこちら

※味覚センサー、溶液、容器などの
消耗品には対応しておりません。

ユーザーズサイト

ユーザー登録していただいたお客様専用のユーザーズサイトをご用意しております。
前処理方法の検索、操作方法や分析に関するFAQの検索など、ご利用者様に必要な情報を集約しております。

まだユーザー登録がお済みでないお客様は是非ご登録下さい。

依頼分析

味認識装置を用いた味覚評価の依頼分析を有償で承っております。お客様のご要望、測定目的をお伺いし、測定結果を報告書にて納品致します。 依頼分析をご希望のお客様は、弊社「営業部」までご連絡下さい。

対象物
食品
調味料、スープ、つゆ、惣菜、加工品、農産物、菓子類など
飲料
コーヒー、紅茶、緑茶、果汁ジュース、ビール、ワイン、日本酒など
医薬品
原薬、製剤、ドリンク剤など
その他
容器の溶け出し評価など
評価目的例

他社製品と自社製品の比較

新商品と従来品の比較

経時変化

製品のロット評価

異なる原料、および原料の配合比率による味への影響

製剤の苦味マスキング評価

容器の溶け出しによる味への影響 など