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医薬品前処理

味認識装置による苦味マスキング評価に関する手引き

基本手順並びに苦味物質及びマスキング剤のセンサー応答例


株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー

苦味マスキング評価のための基本手順

ステップ1.センサーの選択と医薬品サンプル濃度の決定 
(API:Active pharmaceutical ingredient の測定)

1. どの苦味用センサーを使用するのが 最適かを決める
  塩基性苦味センサー: BT0センサー,AN0センサー
  酸性苦味センサー: C00センサー, AE1センサー

2. 苦味の検出に最適な濃度を決める

ステップ2.苦味マスキング剤の応答評価 (苦味マスキング剤の測定)

ステップ1. で選択したセンサーが応答しないマスキング剤の濃度を確認する

ステップ3.苦味マスキング効果の評価(「API 」および 「API + 苦味マスキング剤」の測定)

ステップ1. で選択したセンサー、最適 API 濃度のもと、ステップ2. のマスキング剤濃度範囲で 「API 」および 「API + 苦味マスキング剤」の出力を比較する


ステップ1.センサーの選択と医薬品サンプル濃度の決定(イメージ)


ステップ2.苦味マスキング剤の応答評価 (イメージ)


ステップ3.苦味マスキング効果の評価(イメージ)


苦味マスキング効果の評価例並びに
各種物質に対するセンサー応答性データ

1、苦味マスキング効果の評価例


2、各種医薬品および苦味物質への各センサーCPA応答性

数値の見方

緑色の数値センサー応答性あり。セル内の数値は、CPA値で5mVの出力が得られる最低濃度
赤色の数値検証した濃度内ではセンサー応答性無し。セル内の数値は、CPA値で5mVの出力が見られなかった検証最高濃度
応答アリセンサー応答性あり。CPA値で5mVの出力が得られるが、濃度不明
応答ナシ検証した濃度内ではセンサー応答性無し。CPA値で5mVの出力が見られなかったが、検証した濃度不明
N/A測定データ無し
名称AC0AN0BT0C00AE1
L-カルボシステインN/A1 mM1 mM1 mM1 mM
アセトアミノフェン10 mg/mL10 mg/mL10 mg/mL10 mg/mL10 mg/mL
アンドログラホリド3 mM3 mMN/A3 mM3 mM
イソプロピルアンチピリンN/AN/A1 mg/mLN/AN/A
イソα酸0.3 vol%0.3 vol%0.01 vol%0.0003 vol%0.006 vol%
イミダフェナシンN/A1 mM0.01 mM1 mM1 mM
エカベトナトリウム3000 ppm3000 ppmN/A100 ppm100 ppm
エラグ酸10 mM10 mMN/A10 mM10 mM
エンメイン3 mM3 mMN/A3 mM3 mM
カフェイン10 mM10 mMN/A10 mM10 mM
キニーネ0.06 mM0.06 mMN/A0.3 mM0.3 mM
キニジン0.06 mM0.06 mMN/A0.3 mM0.3 mM
クアシン3 mM3 mMN/A3 mM3 mM
ゲンチオピクロシド3 mM3 mMN/A3 mM3 mM
シンコニン0.3 mM0.3 mMN/A0.3 mM0.3 mM
ジクロフェナクナトリウムN/A3 mM3 mM0.003 mM3 mM
スクロースオクタアセテート1 mg/mL1 mg/mL1 mg/mL1 mg/mL1 mg/mL
テオブロミン10 mM10 mMN/A10 mM10 mM
トピラマートN/A3 mg/mL3 mg/mL3 mg/mL3 mg/mL
トラネキサム酸10 mg/mL10 mg/mL10 mg/mL10 mg/mL10 mg/mL
ナリンギン3 mM3 mMN/A3 mM3 mM
ノミリン3 mM3 mMN/A3 mM3 mM
バクロフェンN/A1 mg/mL1 mg/mL10 mg/mL10 mg/mL
ヒベンズ酸チペピジンN/A応答アリ応答アリ応答ナシ応答ナシ
ファモチジン0.1%0.02%0.1%0.1%0.1%
フェニルチオ尿素10 mM10 mMN/A10 mM10 mM
フェブキソスタット1000 ppm1000 ppmN/A3 ppm200 ppm
フマル酸クエチアピン応答アリ応答アリ応答アリ応答ナシ応答ナシ
フマル酸クレマスチンN/A応答アリ応答アリ応答アリ応答ナシ
プレドニゾロンN/A3 mg/mL3 mg/mL3 mg/mL3 mg/mL
マレイン酸クロルフェニラミンN/A応答アリ応答アリ応答ナシ応答ナシ
ミチグリニドカルシウムN/A0.1 mg/mL3 mg/mL3 mg/mL3 mg/mL
メキタジン1000 ppm1000 ppm1000 ppm1000 ppm1000 ppm
モンテルカストナトリウムN/A3 mg/mL3 mg/mL0.1 mg/mL3 mg/mL
リモニン3 mM3 mMN/A3 mM3 mM
リン酸オセルタミビル N/AN/A0.2 mg/mLN/AN/A
レバミピド10 mM10 mM10 mM10 mM10 mM
安息香酸ナトリウム10 mM10 mMN/A10 mM10 mM
塩酸アゼラスチン0.01 mM0.018 mM0.01 mMN/AN/A
塩酸アンブロキソール6 ppm10 ppm0.2 mM1000 ppm1000 ppm
塩酸インジセトロンN/A1 mM1 mMN/AN/A
塩酸エピナスチンN/A 0.006 mg/mL0.002 mg/mL1 mg/mL1 mg/mL
塩酸エペリゾン0.01 mM0.032 mM0.01 mMN/AN/A
塩酸オキシブチニン0.01 mM0.01 mM0.01 mMN/AN/A
塩酸キニーネ2 mM0.1 mM0.01 mM3 mM3 mM
塩酸キニジン一水和物0.06 mM0.2 mMN/A0.3 mM0.3 mM
塩酸シプロヘプタジン0.0056 mM0.018 mM0.018 mMN/AN/A
塩酸ジサイクロミン0.0056 mM0.018 mM0.018 mMN/AN/A
塩酸ジフェンヒドラミンN/A応答アリ応答アリ応答ナシ応答ナシ
塩酸セチリジン0.18 mM0.32 mM0.17 mMN/AN/A
塩酸チアミン30 mM30 mM30 mMN/AN/A
塩酸チクロピジンN/AN/A0.01 mMN/AN/A
塩酸ドネペジル0.01 mg/mL0.03 mg/mL0.001 mg/mL0.1 mg/mL0.1 mg/mL
塩酸パパベリン0.018 mM0.032 mM0.01 mMN/AN/A
塩酸ヒドララジン3 mM30 mM3 mMN/AN/A
塩酸ヒドロキシジン0.018 mM0.032 mM0.018 mMN/AN/A
塩酸フルスルチアミン30 mM30 mM3 mMN/AN/A
塩酸ブロムヘキシン0.01 mM0.032 mM0.018 mMN/AN/A
塩酸プロピベリンN/AN/A0.01 mMN/AN/A
塩酸プロメタジン0.0056 mM0.032 mM0.018 mMN/AN/A
塩酸ベルベリン二水和物0.1 mM0.03 mMN/A0.03 mM0.3 mM
塩酸メトホルミン3%3%3%3%3%
塩酸ラニチジン30 mM30 mM10 mMN/AN/A
塩酸ロペラミド0.0032 mM0.018 mM0.0056 mMN/AN/A
酸化マグネシウム0.1%0.1%0.1%0.1%0.1%
臭化水素酸デキストロメトルファン0.03 mg/mL 0.03 mg/mLN/A2 mg/mL3 mg/mL
食添ジャマイカカッシア0.03%0.1%N/A0.1%0.1%
食添ヒキオコシ0.3%0.3%N/A0.3%0.3%
食添ヒメマツタケ0.06%0.2%N/A0.3%0.3%
食添レイシ0.1%0.06%N/A0.1%0.1%
硫酸キニジン二水和物0.1 mM0.03 mMN/A0.3 mM0.3 mM
硫酸シンコニン二水和物0.3 mM0.06 mMN/A0.3 mM0.3 mM

3、各種苦味マスキング物質への各センサーCPA応答性

数値の見方

緑色の数値センサー応答性あり。セル内の数値は、CPA値で5mVの出力が得られる最低濃度
赤色の数値検証した濃度内ではセンサー応答性無し。セル内の数値は、CPA値で5mVの出力が見られなかった検証最高濃度
応答アリセンサー応答性あり。CPA値で5mVの出力が得られるが、濃度不明
応答ナシ検証した濃度内ではセンサー応答性無し。CPA値で5mVの出力が見られなかったが、検証した濃度不明
N/A測定データ無し
名称AC0AN0BT0C00AE1
 アスパルテーム 1% 0.6% 1% 1% 1%
 アセスルファムK 1% 1% 0.15% 0.003% 0.001%
 イソマルト 30% 30% 30% 30% 30%
 キシリトール 30% 30% 30% 30% 30%
 グリチルリチン酸アンモニウム塩 0.3 mM 0.3 mM N/A 0.3 mM 0.3 mM
 グリチルリチン酸ジカリウム 0.3 mM 0.3 mM N/A 0.3 mM 0.3 mM
 ココアパウダー N/A N/A 1.3 mg/mL N/A N/A
 サッカリン 10 mM 6 mM N/A  0.06 mM 0.06 mM
 サッカリンナトリウム 10 mM 10 mM 0.15% 10 mM 0.1 mM
 スクラロース 10 mg/mL 10 mg/mL 10 mg/mL 10 mg/mL 10 mg/mL
 スクロース 30% 30% 30% 30% 30%
 ステビオシド 0.3 mM 0.3 mM N/A 0.3 mM 0.3 mM
 ソーマチン 3 mg/mL 3 mg/mL 3 mg/mL N/A N/A
 ソルビトール 30% 30% 30% 30% 30%
 ベネコートBMI-40 0.1% 0.1% 0.1% 0.1% 0.1%
 マンニトール 30% 30% 30% 30% 30%
 αシクロデキストリン N/A N/A 100 mM N/A N/A
 βシクロデキストリン N/A N/A 15 mM N/A N/A
 γシクロデキストリン N/A N/A 100 mM N/A N/A
 ιカラギーナン N/A N/A 10 ppm N/A N/A
 κカラギーナン N/A N/A 10 ppm N/A N/A
 λカラギーナン 1 mg/mL 1 mg/mL 10 ppm 1 mg/mL 1 mg/mL
 乳酸カルシウム 3 mg/mL 0.03 mg/mL N/A 6 mg/mL 6 mg/mL

4、各種賦形剤ならびに添加物への各センサーCPA応答性

数値の見方

緑色の数値センサー応答性あり。セル内の数値は、CPA値で5mVの出力が得られる最低濃度
赤色の数値検証した濃度内ではセンサー応答性無し。セル内の数値は、CPA値で5mVの出力が見られなかった検証最高濃度
応答アリセンサー応答性あり。CPA値で5mVの出力が得られるが、濃度不明
応答ナシ検証した濃度内ではセンサー応答性無し。CPA値で5mVの出力が見られなかったが、検証した濃度不明
N/A測定データ無し
名称AC0AN0BT0C00
 Mg/St N/A N/A 0.13 mg/mL N/A
 アドソリダー101 N/A N/A 0.6 mg/mL N/A
 エトセル10cps N/A N/A 0.18 mg/mL N/A
 クロスポビドン XL-10 N/A N/A 0.27 mg/mL N/A
 タルク 100 ppm 100 ppm 100 ppm 100 ppm
 ノンパレル108 N/A N/A 3.3 mg/mL N/A
 ヒドロキシプロピルセルロース 1% 1% N/A 1%
 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100 ppm 100 ppm 100 ppm 100 ppm

OD錠崩壊サンプル調製法

前処理ポイント

OD錠の崩壊試験は、口腔内での崩壊を下記のイラストのように再現し、崩壊時間を変えてサンプリングした溶液を味認識装置で評価しています。

OD錠崩壊のサンプル調製法のイラスト

溶液量、スターラ―の回転数、秒数は、崩壊錠の原薬濃度や測定目的によって変わります。
<注意>崩壊後のサンプル液に残渣が残っている可能性があるので、サンプル液をフィルトレーションしてください。ODフィルムも上記と同じ前処理で行っています(2015年4月現在)。
口腔内(速)崩壊錠(OD)の崩壊時間を自動測定でき、ヒトとの官能値(崩壊時間)と高い相関性が得られる口腔内崩壊錠試験機OD-mateを用いて前処理する場合もあります。


測定および解析のポイント

医薬品の測定では、10mM塩化カリウム溶液を溶媒としてサンプル液を調製します。
容器設置板の「A」位置に10mM塩化カリウム溶液を、「B」位置以降にサンプル液を配置してください。
なお、解析時に10mM塩化カリウムの出力は全てのサンプル液の出力から引き算します。解析手順は、ご使用の解析アプリケーションをご確認の上、以下の資料をご参照ください。

【TS-5000Z】

・Windows10対応解析アプリケーション
(医薬品)ベースアップした場合の解析フローチャート(TS-5000Z Win10)(IST-S0020A04008).pdf

・Internet Explorer版解析アプリケーション
(医薬品)ベースアップした場合の解析フローチャート(TS-5000Z IE)(IST-S0020A04007).pdf

【SA402B】
(医薬品)ベースアップした場合の解析フロチャート(SA402B)(IST-S0020A04006).pdf